パセリ生産シェアは全国の4割、季節労働者が収穫:ハタイ県

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農業に適した気候で農産物の宝庫とよばれるハタイ県では、当然、パセリ生産も非常に盛ん。栄養豊富な土壌で一年を通して栽培されトルコ内外に届けられている。

パセリはビタミンCに富み、貧血や結石などの病気にもよいといわれる。
県の農業畜産局のデータでは、昨年の収穫高は5万7728トン。トルコ国内の出荷高の4割をハタイ産が占め、全国シェアはナンバーワンだ。

特に県内のサマンダー郡、イスケンデルン郡、アルスズ郡は、パセリを重点的に栽培している地域。パセリの需要は大きく、生産量は毎年増加している。耕作地のみならず、民家の庭で栽培されたものも海外にまで出荷されるのが特徴だ。

同地域の収入源となるパセリは、東~南東アナトリア地方出身の季節労働者によって収穫される。早朝からパセリ畑に向かう季節労働者の賃金は1日およそ40リラだという。

アルスズ郡のパセリ畑で働くアブドゥッラヒム・カラタイさん(37)は、子供7人と妻と一緒に、ディヤルバクルからパセリ収穫の仕事を求めてやってきた。これからおよそ5ヵ月、パセリ収穫作業を行ったあとはアンカラへ移動して、ニンジンの収穫作業を行うのだと語った。

同じく季節労働者のアフメト・トプラクさん(43)も、毎年パセリの収穫のためにハタイを訪れている。日給40リラ、早朝からの作業でも、ニンジンや綿花の収穫よりは多少、気楽だという。こういった季節労働により生活の糧を得ているのだと話してくれた。

記者: Burak Milli

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